2011年 09月 23日
ロミオ&ジュリエット。
先週上京した際に観劇してきました~、「ロミオ&ジュリエット」@赤坂ACTシアター。
<当日の主な配役>
ロミオ=山崎育三郎
ジュリエット=フランク莉奈
ベンヴォーリオ=浦井健治
ティボルト=平方元基
マキューシオ=良知真次
キャピュレット卿=石川禅
キャピュレット夫人=涼風真世
乳母=未来優希
ロレンス神父=安崎求
古今東西、様々なバージョンで演じられてきた「ロミオ&ジュリエット」、本作は約10年前にフランスで初演されたジェラール・プレスギュルヴィック版の日本オリジナルバージョン。宝塚でも星組(2010)、雪組(2011)で、本作の演出家でもある小池修一郎氏の演出によって上演されています。KUNSANは今年3月に雪組版「ロミオとジュリエット」@東京宝塚劇場(音月桂さんのトップお披露目公演でもありました)も観たのですが、同じ小池先生演出でも、今回はFacebookやらスマホやらも登場して、宝塚版ともビミョーに違う(より現代的)な舞台設定となっていました。個人的にはヅカ時代の天海氏が史上最年少バウホール主演の記録を打ち立てた「ロミオとジュリエット」(1990)のようなオーソドックスな古典バージョンの方が好きですけど、ミュージカル界のホープ&ベテランやイキのいいダンサー陣が勢揃いした本作はエネルギッシュで、特にラストは感動的でした。
本作のロミオ&ジュリエットはWキャスト。この日は、ロミオ=山崎育三郎くん、ジュリエット=フランク莉奈ちゃんでした。城田ロミオも観たかったけど、本作のロミオとしてはナイーブでソフトなイメージの山崎ロミオの方が合っているのではと思いました。ジュリエット役のフランク莉奈ちゃんは、もう初々しいとしか言いようがない(笑)。でもまあ、雪組バージョンを観たときも思いましたけど、本作ではあまりジュリエットは重要視されていない感じなので、ジュリエット役は未熟さゆえの危なっかしいところが感じられれば成功なのかも。もう一人のジュリエット=昆夏美ちゃんも、「ミュージカル界の期待の新星」らしいので、いつか機会があれば観てみたいですね。
かつてのヅカファンとしては、今回ヅカOGが3人も出演していることに注目です(笑)。キャピュレット夫人には、涼風真世さん。ヅカ時代の小池先生とのコンビで代表作といえば、同じくシェークスピア作品をモチーフにした「PUCK」。かつての妖精が今は妖艶なキャピュレット夫人を演じているのを観ると、なんだか時代の流れを感じますね・・・。でも、歌のシーンでは相変わらずの美声でした。この作品で実は一番オイシイ役(?)の乳母は、未来優希さん。さすが元男役だけあって押し出しは強いし歌も迫力があって、なかなかラブリーな乳母でした。未来さんは、偶然にも涼風さんのサヨナラ公演である「グランドホテル/ブロードウェイ・ボーイズ」が初舞台なんですよね(ちなみにモンタギュー夫人の大鳥れいさんとは同期)。そういえば、未来さんの退団公演だった雪組公演「ソルフェリーノの夜明け」参照)も観たな~。実に15年ぶりのムラ観劇でした!
本作を観たいと思った理由の一つが、劇団☆新感線「薔薇とサムライ」のシャルル王子以来、なぜか気になる浦井健治くんが出演していたからというのもあります。ハイテンションのシャルル王子、そしてナイーブな「エリザベート」のルドルフ(キャピュレット卿の石川禅さんがパパでしたね)とはまた違って、マキューシオ役では友人思いの好青年(ダンスシーンやカテコでのはっちゃけぶりがシャルルっぽかったけど・・・)。ちなみに次作の帝劇100周年記念公演「ダンス・オブ・ヴァンパイア」では、ロミオ役の山崎育三郎くんとアルフレート役をWキャストで演じることになっています。そう思うと、浦井ロミオもちょっと観てみたかった気がしますね。
そういえば、本場フランス版「ロミオ&ジュリエット」の日本初上演が2012年秋に決定したらしいですね!(詳細は近日発表とのこと)。
by bull_dong_kun_san
| 2011-09-23 22:55
| 演劇・ミュージカル