KUNSANのType-B的ダイアリー

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B型KUNSANのB級的ブログ。最近ツイッターもやってます。

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カテゴリ:★仏像&古寺★( 77 )

北鎌倉(その2)。

明月院を後にして、次は「臨済宗建長寺派大本山 建長寺」へ。さすが鎌倉五山第一位とあって規模が大きい!開山は中国から招かれた名僧蘭渓道隆。日本で最初の禅の専門道場と言われています。

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三門は重文。円覚寺もそうでしたけど、三門(山門)と言っても両脇にお決まりの仁王像などはなく、初層は柱のみの吹き放し。門をくぐって内側から見事に組まれている柱、梁の構造を眺めていると面白い。

建長寺で面白かったのは、境内の一番奥で半僧坊権現を祀ってある半僧坊本殿(明治時代の創建)。本殿に上る階段の途中にはなぜか天狗の像が何体も。天狗といえば山伏&修験道を思い浮かべますが、禅寺の境内に天狗ってなんか不思議(笑)。

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本殿のすぐそばにある富士見台からは当日きれいな富士山が見られました。そして富士見台から本殿を挟んだ所にある展望台からは相模湾&鎌倉市街地が一望。鎌倉って山があって海があって、そして天気がよければ富士山も見られるという、なんとも恵まれたロケーションですね。

建長寺から東慶寺へ。元々は尼寺で、いわゆる「駆け込み寺」として離縁したい女性を救済してきたお寺だったそうです。今は尼寺ではないそうですが、境内はつつましく小綺麗にされていて、まさに女性らしいお寺といった感じ。このお寺で有名なのは、「水月観音菩薩半伽像」。拝観には事前の予約が必要と言うことで、残念ながら当日は見られませんでしたが、代わりにポストカードを買ってきました。宝蔵にあった重文の「聖観音菩薩立像」もそうでしたが、奈良や京都の仏像とはまた違った優雅な雰囲気(中国の影響?)がありますね~。

時間がなくて今回行きたいところ全部は回りきれませんでしたが、北鎌倉&鎌倉にはまだまだ味わい深い古刹が多いので、いつかまた(あじさいの季節にでも)再訪したいものです。
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by bull_dong_kun_san | 2011-12-31 00:48 | ★仏像&古寺★

北鎌倉(その1)。

先日横浜に行って来た際、ちょっと時間があったので北鎌倉まで足を伸ばしてきました。前回鎌倉を訪れたときには(「アジサイが雨に濡れて・・・」参照)、鎌倉大仏、長谷寺、鶴岡八幡宮、鎌倉駅周辺・・とポピュラーどころは巡ったのですが、その時には北鎌倉には寄らずじまい。先日「美の壺」を見て(「鎌倉の古寺。」参照)、北鎌倉の古寺巡りをしてみたくなったのでした。

北鎌倉は鎌倉駅周辺のように観光客でごった返すこともなく落ち着いた雰囲気。もしKUNSANが小説家だったりカメラマンだったとしたら暮らしてみたい街です(笑)。折しも当日は青空の広がる小春日和。ブラブラと気持ちのいい散歩を楽しみました。

まず訪れたのは、鎌倉五山第二位の臨済宗大本山 円覚寺。JR北鎌倉駅のすぐ裏手にあります。
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禅宗というと「質素」というイメージがありますが、三門はどでかいです。この楼上には十一面観音、十二神将、十六羅漢像が安置されているとか。それから夏目漱石の「門」のモデルはこの三門だとも言われています。

円覚寺から15分ほど歩いたところにある明月院へ。こじんまりしていい感じ。ここはアジサイの名所として有名ですね。アジサイの時期ではありませんでしたが、紅葉もまだ十分きれいでした。門のすぐそばにうさぎのオブジェがあったんですが、まさか明”月”院だから?今年の干支(残り少ないですけど)に敬意を表して・・・。

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(その2につづく)
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by bull_dong_kun_san | 2011-12-29 21:03 | ★仏像&古寺★

アキナラ(その4)。

長谷寺から秋篠寺へ。みうらじゅん氏&いとうせいこう氏の「見仏記」シリーズ最新刊は、この秋篠寺からスタートしてました(理由は「あ」が付くから・・?)。秋篠寺は近鉄大和西大寺駅からバスで4~5分ほど、徒歩でも15分ぐらいの距離です。車の往来も激しい住宅地の中にあるとは思えないほど、境内は穏やかな静寂に包まれていました。こういう雰囲気好きだな~。

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雑木林の中の苔のじゅうたん


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本堂(国宝)。鎌倉時代の再建ですが、雰囲気は奈良っぽい。

本堂内には、本尊薬師如来像を中心として日光・月光菩薩、十二神将、愛染明王、不動明王、そして今回のお目当てである「技芸天立像(重文)」など蒼々たるメンバーがズラリと居並んでいます。技芸天は、頭部は天平時代、体部は鎌倉時代の作(とは言っても、あまり違和感は感じません)。腰をちょっとひねってリラックスしているところが、他の仏像とは雰囲気が違います。秋篠寺の技芸天(=芸術をつかさどる仏様)は、礼拝像としては国内で唯一残る技芸天とのこと。これといった芸のないKUNSANですが、一応、芸(世渡り芸?)の上達をお願いしておきました。

技芸天ももちろん素晴らしかったのですが、本堂の一番左隅でミョーな存在感を醸していた「五大力菩薩」も印象的。秋篠寺の秘仏である「大元帥明王」(6月6日のみ一般公開)も写真で見ると恐ろしい表情をしているし、かつて真言宗寺院であったためか密教の影響が今も色濃く残っている感じ。落ち着いた雰囲気のお寺とはミスマッチな怒りの密教仏。何だか不思議なお寺でした。
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by bull_dong_kun_san | 2011-12-04 19:50 | ★仏像&古寺★

アキナラ(その3)。

安部文殊院を後にして向かったのは、当初行く予定はなかった長谷寺。桜井駅で紅葉の名所=談山神社行きのバスに長蛇の列が付いているのを見て、「もしかして今見頃なの?せっかくだから紅葉見ていく?」と急に気が変わりました。これも「気ままなぶらり旅」の醍醐味でしょう!(長谷寺をチョイスしたのは、談山神社には仏像があまりないので・・・)。

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見頃にはまだ早いのか、それともこれが精一杯なのか分かりませんが、所々はきれいでした。以前訪れたときも(「ナラナラバ・・」参照)、紅葉がビミョーだったことをふと思い出しました(笑)。

それにしても、長谷寺は駅から距離がある&本堂まで階段が多いのでかなり体力を消耗します。。。せっかく息を切らして本堂まで上ったので、今回は特別拝観料を払って内陣に入り、「本尊十一面観世音菩薩立像」(重文)の御足をナデナデさせていただきました。なんせ像高約10メートルですから、「見上げてごらん、観音様を~」状態でものすごい迫力でした。まさに足下にひれ伏す感じ(下のイメージ画像参照)。

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空海マイブームのKUNSANとしては、真言宗豊山派総本山である長谷寺(境内にはもちろん弘法大師御影堂あり)にふと思い立って再訪したのも何かの導きだったのかもしれませんね~(ちなみに豊山派の大本山である護国寺も先日訪れたばかりです)。

(その4につづく。)
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by bull_dong_kun_san | 2011-11-30 23:51 | ★仏像&古寺★

アキナラ(その2)。

秋の奈良、アキナラ2日目。まずは日本三大文殊霊場の一つである安部文殊院へ。陰陽師安倍晴明の出生地とも伝えられています。ここの主役は何と言っても快慶作「本尊文殊菩薩像」(重文)。普段は獅子に騎乗されている文殊菩薩さまが、昨年は修復のために一時下獅(?)された状態で公開されていました(現在は通常騎乗)。実は昨年9月に奈良を訪れたときに(「バテナラ2。」参照)、「平城遷都1300年祭会場」と、この「獅子降り文殊」のどちらに行こうか迷っていて、結局1300年祭会場を選択してしまったことをずっと後悔していたので(笑)、今回ようやく心の中のモヤモヤが解消できました。いなせな(?)な感じで獅子に乗られる文殊菩薩さまは、さすが快慶作だけあってビューティフル。そんなオーラに負けない獅子の存在感、そして、小首をかしげる善財童子がとてもプリティでした。

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金閣浮御堂(またの名を仲麻呂堂)。安部仲麻呂って遣唐使だっけ?

(その3につづく。)
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by bull_dong_kun_san | 2011-11-29 22:21 | ★仏像&古寺★

アキナラ(その1)。

この週末、リフレッシュのためにちょっと奈良まで行って来ました。前回の奈良訪問は昨年9月だったので(「バテナラ2。」参照)、1年ちょっと振りです。今回はすっかり秋めいた奈良(アキナラ)でした。

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いきなり法隆寺(笑)。奈良だけでなく、日本を代表する(なんせユネスコ登録ですから)古寺。学生時代、卒論テーマ(飛鳥時代の外交&仏教伝来)のリサーチのために訪れて以来なので、ものすごい久しぶり!当時の印象から、「法隆寺=観光地」のイメージが強くて、正直今まであまり足を向けようという気にならなかったんですが(マイナー志向なもので)、最近ハマっている劇団☆新感線の高田聖子さんのご実家でもあるし、ふと思い立って来てみました。今でも変わらず、システマティックな「メジャー観光地」ではあるんですけど、仏像を含めた文化財の宝庫としては、やはりとてつもないスケールをもった偉大な寺ですね。今回の訪問直前まで公開されていた、夢殿の木造観音菩薩立像(救世観音)を拝めなかったのは残念でしたが、百済観音をはじめ、よいブツをたくさん見せていただきました。個人的には、「法隆寺秘宝展(~11/30)」での聖徳太子信仰の変遷の紹介が面白かったですね。太子信仰と密教思想&末法思想(聖徳太子、空海、親鸞)のフュージョンは今後の研究テーマにしたいぐらい。

法隆寺を堪能した後は、法隆寺から庭づたいに行ける中宮寺へ。ここの菩薩半跏像(国宝)はいつ見ても文句なしですね。今回も優しげに思惟(しゆ)ってました。

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法隆寺から奈良市街に戻って興福寺へ。すでに拝観時間は終わっていましたが、日が暮れて境内がいい感じになっていました。奥に見えるのは南円堂のシルエットですね。万葉集などの影響か、奈良=あかね空&夕焼けのイメージがあります。

(その2につづく)
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by bull_dong_kun_san | 2011-11-28 23:58 | ★仏像&古寺★

鎌倉の古寺。

NHKネットクラブで「仏像」をキーワードとして登録しているので、NHKの仏像関連の番組があると事前にメールでお知らせが来ます。その中で気になったのは、11月17日(木)19:30からBSプレミアムで放送される「美の壺」。次回のテーマは「鎌倉の古寺」。KUNSAN的には、今頃の季節になるとムショーに京都&奈良に行きたくなるんですけど(実際、今月も行くんですが・・)、秋の鎌倉もいいかもねー。

前回鎌倉を訪れたのは、アジサイの季節でした(「アジサイが雨に濡れて・・・」参照)。鎌倉大仏、長谷寺の十一面観音立像を堪能しましたが、その他にも鎌倉五山をはじめ鎌倉にはいい古寺&仏像がありますから、来るべき日のために(?)、今回の「美の壺」でしっかり予習しておきたいと思います。

鎌倉と言えば、現在、鎌倉国宝館特別展「鎌倉×密教」が開催中ですね(~11月27日)。密教というと、先日東京で見た「空海と密教美術展」の記憶が新しいですが、世の中、やはり空海&密教ブームなんですかね(笑)。ちなみに、KUNSANお気に入りの金沢文庫では、鎌倉国宝館の特別展との共催展として、特別展「愛染明王-愛と怒りのほとけ」が開催されています(~12月3日)。興味は引かれますが、どちらの特別展にも行けそうにもないので、今度奈良に行ったときに西大寺に寄って秘仏愛染明王(11月末まで特別公開)を拝んでくることにしますか。
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by bull_dong_kun_san | 2011-11-12 20:03 | ★仏像&古寺★

ぶらり旅篇。

みうらじゅん&いとうせいこうの仏友コンビによる見仏記シリーズの最新作「ぶらり旅篇」をゲットしました!

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まだ冒頭の奈良パートしか読み進めていませんが、やばい、奈良に行きたくなってきた(笑)。前回の訪問は、昨年9月だったので(「バテナラ2。」参照)、もう1年以上経ったんだね~。そろそろ奈良に行かねばナラぬ!行きたい寺はたくさんありますが、やっぱり、「あ」の付くお寺かな・・?
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by bull_dong_kun_san | 2011-11-03 23:28 | ★仏像&古寺★

小布施の古刹。

最近のKUNSANの旅には、もれなく観劇or見仏が付いてきます(笑)。もちろん今回の小布施でも古寺仏像を巡ってきましたよ!

まずは、岩松院(がんしょういん)。1472年(室町時代)に開かれた曹洞宗の古刹です。この岩松院には下記の「へぇ~」ポイントがあります。

(その1)本堂天井絵「八方睨み鳳凰図」が葛飾北斎最晩年の作と伝えられている。
(その2)戦国武将福島正則の最期の場所であり、霊廟や遺品が遺されている。
(その3)小林一茶が「やせ蛙 負けるな一茶 これにあり」の句を詠んだ池がある。


一応、ご本尊は釈迦牟尼仏ですが、拝観者の視線は本尊よりも北斎の天井画に集中(笑)。でも、この「鳳凰図」の色彩ってまるでヨーロッパ絵画のように鮮やかでかっこいいです。

続いて、浄光寺薬師堂。岩松院からは徒歩10分ほどの距離にあります。「北斎の天井画」ほどの目玉がないせいか、ここまでたどり着く観光客はあまりいないようですが(笑)、おかげで静かに拝観することができました。

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浄光寺は真言宗豊山派。ということは、弘法大師&密教系ですな。ちなみに豊山派の大本山は先日訪れた護国寺です(「護国寺。」参照)。空海マイブームを迎えているKUNSANですが、小布施にも密教系寺院があったとは驚きました。本堂は天平時代の創建と伝えられ、明治時代に焼失したようですが(その後再建)、薬師堂は室町初期(1408年)の建立。約600年の歴史を持つ重文です。

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石段を登って薬師堂へ。そんなに距離はありませんが、石の大きさがマチマチなので、ロッククライミングのように(?)次に足を乗せる石を瞬時に判断するのが難しいです(←大げさか)。「身をかがめて石段を見上げると、石段の鼻先が一直線に揃っている」という浄光寺七不思議の一つはちょっと分かりづらかったけど(笑)、無造作に積んであるように見える石段がこれまで一度も崩れたことがないというのは驚きです。

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重文の薬師堂。大きく横に張り出した茅葺き屋根が美しいですね。お堂の中には、長野県宝(=県指定文化財?)である「薬師瑠璃光如来十二神将」「日光・月光菩薩像」がいらっしゃいます。堂内をのぞくとセンサーが感知して自動的に照明が付くという、仏像ファンには嬉しい心配り。薬師如来を守る十二神将の配置や動きがとても面白いですね。写真で見ると色も鮮やか。一度、間近で見てみたいものです。

この浄光寺で一番驚いたのは、住職による説明音声。仁王門の所でボタンをポチっと押すと、拝観者のペースに合わせてタイミングのよい&分かりやすい説明がひとしきり流れます(薬師堂付近にもスピーカーが設置されているので、石段を登って薬師堂に到着する間ずっとクリアに聞こえます)。KUNSAN、これまで数多くの寺院を巡ってきましたが、浄光寺さんほど親切な説明音声は聞いたことがありません(笑)。
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by bull_dong_kun_san | 2011-10-30 21:11 | ★仏像&古寺★

護国寺。

先週上京の折、護国寺に立ち寄ってきました~。思いの外、でかいお寺でびっくりしました。

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護国寺は、5代将軍徳川綱吉の母、桂昌院の発願により創建された真言宗豊山派の大本山です(ちなみに総本山は奈良の長谷寺)。真言宗ということで仁王門の前には弘法大師霊場の碑がありました。護国寺は、皇族や有名人のお墓があったり、尾崎豊や最近では児玉清さんのお葬式が行われた所として知られていますね。KUNSAN、かつて東京勤務だったときに有楽町線で通勤していたのですが、護国寺といえば通過駅という認識しかなくて(笑)、お寺の境内まで入ったのが実は今回が初めてでした。そういえば、東京を引き揚げる前夜に友人と飲んだのは護国寺だったな・・・(「いろいろさよなら・・・(その2)」参照)。

お目当ては、桂昌院の念持仏で天然琥珀のご本尊=「如意輪観世音菩薩」。普段は御前立が置かれているのですが、訪れた日(18日)がちょうど月次御開帳の日にあたっていたらしく、ラッキーにもご本尊を観ることができました。あまり古い仏像がない東京で平安時代のブツを拝むことができたし、東京に住んでいた間に護国寺を訪れることができなかったことがちょっだけ心に引っかかっていたので、今回真夏のような暑い日でしたが、頑張って出掛けて行ってよかったです。。。
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by bull_dong_kun_san | 2011-09-25 20:21 | ★仏像&古寺★