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KUNSANのType-B的ダイアリー

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時間旅行(その2)。

時間旅行その2。次なる訪問地は・・・
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宝塚大劇場雪組公演「ソルフェリーノの夜明け/カルネヴァーレ睡夢」


地方公演や東京宝塚劇場(「ヒサヅカ!」参照)にはたまに観に行っていましたが、せっかく関西に行くのだからと本拠地、いわゆる”ムラ”まで足をのばしてみました。考えてみれば一番最後に訪れたのは阪神大震災の前年でしたから、あれから約15年経ってるんですね~。シミジミ・・・。

以前と同じルート、阪急梅田から急行に乗って宝塚へ。途中の駅名(池田、雲雀丘花屋敷、清荒神・・)のアナウンスを聞いているだけで、もう懐かしい(笑)。宝塚駅、花のみち、大劇場も変わったようで変わってない。良い意味での田舎っぽさやレトロ感が以前のまま残っていて何だか嬉しくなってしまいました。あ、でも、宝塚ファミリーランドは閉園しちゃったんですね。やはり15年という月日は確実に流れているということか・・・。




まずはお芝居の「ソルフェリーノの夜明け」。赤十字思想誕生150周年記念ということで、赤十字の父、アンリ・デュナンが主人公。演出は植田紳爾。植田先生といえば、「ベルサイユのばら」「風と共に去りぬ」など宝塚を代表する大作を数多く手がけてきた大重鎮。この方の作品は良い意味でも悪い意味でも大衆演劇的。初見は「すごーい、泣けるー、感動したー」と思うんですけど、冷静になって振り返ってみるとそれほどでもなくて「1回見ただけでもうお腹いっぱい」という感じ。本作も同様で、平日のマチネだったとはいえ、2階席に結構空席が目立ったのもそのせいかと・・・。

雪組トップは水夏希。この人は以前月組生でしたね。当時売り出し中の若手ホープで、天海祐希のサヨナラ公演「ME AND MY GIRL」新人公演では主役のビルに抜擢されてました。その後、組替えはあったようですが、順調にスターさんとしての道を歩かれたようですね。でも、あの時(15年前)で研3ぐらいだったから結構遅咲きの部類か・・・。端正な容姿で歌もダンスも無難な感じですけど、トップスターにしては線が細くて地味な印象。今年9月の退団を発表しているそうです。

相手役の娘役トップは愛原実花ちゃん。娘役トップにしては非常に個性的な印象をもちましたが、つかこうへい氏の娘さんらしいですね。今回の役はあんまり魅力的な役柄ではなかったですけど、さすが遺伝子の力か、舞台上での存在感や芝居巧者ぶりは感じさせました。まだ学年的には若いのでしょうが、残念ながらトップ水さんと同時退団。

2番手スター、彩吹真央が次期トップなのかと思いきや、なんと彼女も本公演で退団とのこと。トップの座を目の前にして2番手が退団するというのは何か事情があるのだろうか?と勘ぐりたくなりますが、今回のお芝居&ショーでも退団する彼女に対する配慮が随所に観られましたから、一応円満退団なのかな?歌、お上手ですね。

トップコンビ、2番手スターが相次いで退団なんて雪組大丈夫なの?とファンじゃなくても心配になってしまいますが、かつての雪組がそうだったように男役人材は豊富なようです。特に現3番手(順調にいけば次期トップ?)の音月桂、ちょっとかっこいいかも(笑)。

その他、専科出演の汝鳥伶さん、なつかしい!KUNSANがかつてハマっていた時代の月組組長さん。相変わらずの重厚な演技でしたが、お芝居始まって早々に処刑されてしまって残念でした。。そして、もう一人の専科、未沙のえるさん。東京で観た花組公演「マジシャンの憂鬱」「ヒサヅカ!」参照)にもご出演されてました。こちらは相変わらず軽妙な演技(笑)。

続いてショーの「カルネヴァーレ 睡夢」。イタリアのベネチアが舞台で、新春らしい華やかなショーでした。演出の稲葉先生はこれが本公演演出デビューとなるとか。多分、KUNSANが雪組生をよく把握していないせいもあるのですが、正直、あまり印象に残らないショーでしたね。東京宝塚観劇の時も思ったんですけど、昔に比べると生徒さんの容姿や実力、音響照明などの技術的なレベルは格段に上がっているんだけど、なぜか印象が薄っぺらく感じてしまうんですよね。以前の方が、良い意味での宝塚っぽさ、品の良さのようなものがあったように思います。約15年ぶりの本拠地観劇ということで、多少「昔はよかったな~」の懐古主義に浸っているところもあるかもしれませんが・・・。
by bull_dong_kun_san | 2010-03-07 21:24 | 演劇・ミュージカル

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