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KUNSANのType-B的ダイアリー

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B型KUNSANのB級的ブログ。最近ツイッターもやってます。

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蛮幽鬼。

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今回の名古屋行きの最大の目的は、もちろん名古屋大仏!・・・ではなくて、劇団☆新感線のゲキ×シネ最新作「蛮幽鬼」(@ミッドランドスクエアシネマ)を観るため。

KUNSAN、今回がゲキ×シネ初体験だったんですが、確かに生観劇のライブ感には負けるんですが、役者さんの表情とかアップで観れたり(特にみなさん汗ダラダラで熱演されてるのがよく分かりました)、自宅でひとりDVD観てるよりはるかに迫力はあるし、まさにゲキとシネマの絶妙コラボですね!チケットが取れなくて公演に行けなかったとき、あるいはDVD発売までのつなぎとして、ゲキ×シネでしのぐのは有効な手段ですね。とりあえず予告編で入った「薔薇とサムライ」のゲキ×シネ上映(来年夏?)が楽しみです!




見終わってすぐは、上映時間の長さ(182分。途中で休憩あり)に加えて内容の重苦しさに正直グッタリしたんですが(笑)、観ゲキから1週間たち、ラストの感動がジワジワとよみがえってきました。来年2月発売予定のDVDも買っちゃおうかな。いのうえ歌舞伎は今回初めてでしたが、基本的にチャンバラ&時代物は好きなので過去の染五郎出演作も観たくなってきました。

無実の罪に陥れられ復讐の鬼になる伊達土門役には上川隆也さん。新感線の舞台は「SHIROH」以来かな?「SHIROH」の時もそうでしたが、カリスマ性がありながら汗と涙がよく似合う人間臭くて熱血漢の役がよく似合います。WOWOWで放送していた「マークスの山」もよかったですが、この人はやはり「舞台役者」という気がします。現在、古巣の劇団キャラメルボックスの「サンタクロースが歌ってくれた」(これ、すっごい観たいんですけどね~)にも出演されていますが、いつか本当の舞台姿を観てみたいです。

土門を復讐の道に駆り立てる謎の男(サジ)を演じるのは堺雅人さん。大河ドラマでブレイクしたあの「癒しの笑顔」を浮かべながら非情に人を殺めていく、そのギャップが今回の見所。これまで軟弱な文系イメージだったんですが(上川さんは体育会系?)ハードな殺陣回りも身軽にこなしていて見直しました。初主演ドラマの「ジョーカー」も確かギャップ系の役でしたね。早乙女太一くんの殺陣はすごいの一言。女形をやっているからか、立ち回りの動きがまるでダンスのようにしなやか。彼の殺陣シーンだけは、実際に劇場で体感してみたかったなー稲森いずみさんは、男性陣のように発散シーン(アクション)がなくてストレスたまり気味だったのでは?でも、さすが女優さん。涙を流す姿もお美しかったです。

いのうえ歌舞伎だといつもよりシリアスでギャグ少なめ?(そういえば、古田さんも成志さんも出てなかったな)その中で隙あらば笑いを取ろうとする劇団員の方々のどん欲さに頭が下がります(笑)。特に、橋本じゅんさん。この頃はまだ元気だったんだなー・・としみじみ。30周年興行で、しかも主役となる「鋼鉄番長」に気合い入っていたんでしょうけど、KUNSANは「メタルマクベス」のエクスプローラーや本作の道活みたいな、クドイけど(笑)人間臭い、ある種悲哀を感じさせる脇役のじゅんさんの方が好きかも。聖子さんは、今回河野さんとさとみさんとのハマン王朝トリオが可愛かっただけに最後に切なさが倍増。そして、KUNSANの目がつい追ってしまう村木よしこさん!じゅんさんに「その芸風のままでいいのか!?」と突っ込まれていましたけど(笑)、今回も期待に違わぬ怪演(?)でした。

ちなみに劇場は新橋演舞場ですよね?KUNSAN、以前仲間由紀恵ちゃんの舞台(「ナツひとり-届かなかった手紙」参照)を演舞場に観に行ったことがあるんですが、そのとき自分に近いところを役者さんたちが移動していく花道の存在にびっくり!今回の「蛮幽鬼」でも多用されている花道のシーンを観て、「自分も花道を全力で駆け抜けてみたい!」と大それたことを思ってしまいました(笑)。
by bull_dong_kun_san | 2010-11-23 20:59 | 演劇・ミュージカル

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